fc2ブログ
プロフィール

ツバキアンナ

Author:ツバキアンナ
画を描いたり、意匠を考えたりしながら、酒呑み&そのためのランだけは頑張ってる日々。

カテゴリー
最近の記事
月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム
最近のコメント
リンク
かれこれ1年前に、谷地の鬼女さんより「鬼剣舞」なる郷土芸能のことを教えてもらったのがきっかけで、このたび「みちのく芸能祭り」を堪能するべく、みちのく~ひとり~旅~!人生初の東北地方紀行です。岩手の北上へ行ってまいりました。最初に感想を一言言っちゃうと、「鬼、サイコ~~~~~☆」なのであります。

PICT1744.jpg
早速鬼のお出迎えです。町のいたるところ鬼だらけ。
PICT1676.jpg
また鬼!橋の欄干に躍る鬼。素敵!台風の雲ですが、私が着いた時にはちょうど去った後でした。

さてさて、今回みちのく入りした目的である鬼剣舞とは?簡単に言うと鬼の舞。鬼の面をつけ、刀を持ち踊る舞です。北上地方の民俗芸能であり、もともとは陰陽師や山伏の用いる呪術が元になっているそうです。鬼と言っても鬼剣舞の鬼は角がなくって、仏の化身であり「五穀豊穣」「悪霊退散」を祈念して舞われます。

実は意識してなかったのですが「鬼」は元々好きで、「鬼の研究」馬場あき子著、や「異形の王権」網野善彦著、「鬼の絵草紙」などなど、本棚を見てみると鬼や鬼につながる話について書かれた民俗学の本は意外と持っているんです。鬼とは何か?の問いに簡単に答えようとするならばそれは「人間そのもの」かなぁとは漠然に考えていました。人間の中に良い面、悪い面、があるように、鬼にも人にやさしい鬼と、そうでない鬼がいる。

でも、東北地方では特に遠い昔住んでいた先住民である蝦夷(えみし)は朝廷から東北の方向(鬼門)に位置する場所にいる「朝廷に従わざる者たち」だったため、鬼呼ばわりし、蔑まれました。そう、それは白人が先住民インディアンを制圧する時に、自然とともに生きていた先住民を野蛮呼ばわりし、日本を戦後占領していたGHQが日本人を悪人呼ばわりしたように(今もそれが続いてますが)、占領する者は常に被占領民をヒドイ者よばわりし、蔑視するのは太古の昔から人間がやってたことですね。ムキ~~っ。でも、最後まで朝廷に逆らっていた民族、蝦夷...それはまさにPUNK!と1人興奮。鬼に対する気持ちが高まったところでの東北入り。なのでみちのくひとり旅と聞いてヒュルル~と寒いものを想像してる方、全然違いますよ、パンクな祖先を辿る旅なんです!

PICT1714.jpg
舞に使われる面です。青は「春」を表します。

北上入りした当日の夜は、3時間にも及ぶ鬼剣舞の公演を見ました。3時間は長い!と正直思っていたのですが、その舞が面白くてかっこよくて、ガッツリ3時間、全然平気でした。平気どころかもっと見たい!と思ったほど。鬼剣舞、超かっこいい☆もうね、鬼の面つけてる人間(鬼でもいいや)に襲われたら私はきっと抗いません。抱いてください、です。妄想かりたてられる舞なのですよ。鬼と刀と舞、好きなモノ三拍子そろって、鬼を郷土の誇りとするそのパンクな精神。あっという間にドはまりです。そうです、鬼に恋をしました...。

でも、肝心の舞ってるところの写真はどれ一つとしてうまく撮れておらず、また、本当に見せ場とかでは口を開けながらぼ~っと見てたのでね、ないんです、写真が。役立たずですみません。何に興奮してるか伝えられない自分がもどかしい。

長くなりそうなので続きはまた次に。その前にもう1つ感動した「鹿踊」を!
PICT1688.jpg
PICT1695.jpg
どうこれ?すばらしい装束!これまた襲われたい!鹿の供養のための踊り。ひたすらドデスカデン、と太鼓だけでトランスですよ。まるで野外ロックフェスのよう。トランス祭りです。リアルでしらふでトランス。覚醒できます。すばらしい☆音の録れるものを持参しなかったことを後悔。

PICT1700.jpg
ちなみにもちろん「夏も乃」着用で!写真を撮ってくれたのは少女マンガ家時代からの唯一のお友達、田中美菜子さん!彼女は盛岡在住なので数年ぶりに会ったんです。ここは地元の諏訪神社。ここではずっとお神楽やってました。神と交信。
スポンサーサイト



お帰りなさい~ 今回はロック祭りではなく
伝統舞踊のほうだったんですね。
面白そう!カッコイイ。パンク!とは言い得て妙。
なんかわからんけど血が騒ぎますね。


【2007/08/07 Tue】 URL // オオクボ #- [ 編集 ]
ただいまです
ロック祭りは今週末!です。いやぁ~もう、興奮しっぱなしです。今も鬼ビデオを見ていました。日本では西~南しか行ったことなかったし、自分は西の血で出来てますが、実は東北の生まれだったんじゃないか?と都合のいいカン違いをするほどに血が騒ぎましたよ。
【2007/08/08 Wed】 URL // ANNA #9L.cY0cg [ 編集 ]
ブログにてご紹介いただき感無量の谷地鬼女です。
今回の初遠征、本当にありがとうございました。
また来年ゼヒ、お待ちしております。

もうこの世に生を受けて30年になりますが、夏は本当に血が騒ぎます。生きてるって感じ。
その生命力を踊りに反映させたいのですが・・・弱々し過ぎる☆
できるだけ多くの人に愛されるよう尽力できるといいな。

さてツバキ先生。
お土産紹介をリクエストします。
どんなシロモノだったのかすっごい興味津々なので!
【2007/08/14 Tue】 URL // 谷地鬼女 #wAZTTIY6 [ 編集 ]
こちらこそどうもありがとう
谷地鬼女さま、このたびはお世話になりました。おかげで鬼を知り、恋ができたので感謝しています。
夏に血が騒ぐ、というのは東京では難しくなったかもです。騒ぐどころか沸騰しちゃって、毎日のぼせてますから。でも北上に行って、感じることができました。本来の意味でのお祭りを体感できて幸せです。
お土産って...あの帰り際ギリギリに買ったものかしら??
【2007/08/14 Tue】 URL // ANNA #9L.cY0cg [ 編集 ]
夏の魔物含め、東北旅のお土産です♪
北上は観光地でもなく、特にコレといった特産品がないにも関わらず、あれだけお土産を買ったことにホントに驚いたので。
鬼の面がついた酒瓶やら、値切った?人形やら・・・想像だけで終ってるので全貌を見たくて☆
大学は弘前だったのですが、4年間居ても気付かないことがいっぱいあって、今だからこそわかる良さもあるから、また行きたくなりました。

東北はもう秋の気配。
谷地の鬼達が「一緒に飲みたい」と申しておりますので、また是非いらして下さいね。
【2007/08/22 Wed】 URL // 谷地鬼女 #- [ 編集 ]
かしこまりました
はい、いろいろ買いましたよ、ほんとに。鬼は飾っていますが焼酎はまだ呑んでません。(他に呑むものがあるのでそっちが終わってから)
近いうちに写真アップしますね。
北上については宣伝してますよ、行きたいという人、結構います。私も鬼達とのみた~~~い!のでもちろんすぐ行きます。1泊でも気軽に行きたいくらい気に入ったので、公演とかあるときは絶対教えてください!
【2007/08/23 Thu】 URL // ANNA #- [ 編集 ]

管理者にだけ表示を許可する
http://anna69s.blog101.fc2.com/tb.php/41-69678c01
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
// HOME // 
Powered By FC2ブログ. copyright © 2007 ANNA69s all rights reserved.