花形歌舞伎@新橋演舞場を観に行きました。
演目は『伽羅先代萩』と『龍虎』。どっちも初めて。

いつもお世話になっている呉服屋さん経由で年に何回か席が取れる舞台があるのです。お安く良席で観劇できます。(もちろんそれ以前にそれ以上貢いでるのですが)
休憩時間合わせて全部で4時間。結構な長丁場ですから睡魔との戦い~な魔の時間も必ず1回は訪れるのですが、、、

こういう顔、なんていうのか知りません、私は勝手に「カブキフェイス」と呼んでるのですが、この寄り目というかなんというか。
これが非常ーーーーーにウマいのが海老蔵さんだと個人的に思っています。
今回は花道から1mとないところのお席だったもんで、しかも目の前で見得を切ったものですからスッッゴい迫力。パねえというかヤバイというか。
ヒール役だったんですが、ホント怖いんですww。
おかげで目が覚めました。
でもって見事な色気。
後ろの方でオバチャマ方たちが「こわーーーい」「あらぁーー」とかビビってて笑いました。
でも海老蔵さんが舞台へと去って行った直後に「ステキーー♥」「かっこいいいい」と。
本当にかっこよかったです。悪役似合い過ぎ、ハマり過ぎ。
あと『龍虎』という最後の舞。愛ノ助さんが龍、獅堂さんが虎。
普段歌舞伎鑑賞でついつい舞のところでこれまた睡魔に襲われたりすることが多いのですが、これは面白く最後まできっちり見ました。わかりやすいからでしょうか。
龍と虎の戦い。墨絵で荒波が画かれた舞台もかっこよくて、引き込まれていってしまいました。

さて、今日の着物は
久米島紬。沖縄の久米島の伝統工芸品です。お気に入りの1枚。
着物の織物って糸を染める人と織り子さんが別、など、分業が多いのですが、久米島紬は図案作りから仕上げまで1人で作業が行われます。
仕上げは「きぬた打ち」といって何百回と布地を叩くそうです。これで生地がしなやかになるのですが、しっかり織られてないとヘコたれてしまうそうで。
だからでしょうか、もー本当に着心地最高。
この反物に出会うまでは私は
衣服における茶色の存在意義をまったく理解出来ない~って思ってました。でも、この
草木染めによる深い茶色と出会って180度考え方が変わったのです。
これを誂えた後からは茶色いブーツなども買えるようになりました。
茶色って実に幅が広い。
型染めのちりめんの帯を角だしで。衿元にちらりと赤く見えるのは紅葉の刺繍。帯〆と帯揚げも赤、簪も友達が作ってくれた赤い華のもので、紅葉の季節を表してみましたよ。

足袋にも紅葉の刺繍。
だいーぶ寒くなりましたね。紅葉もきっと進んだことでしょう。
来週はチラっと京都へ行きます。
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追記:
カブキフェイスと私が勝手に呼んでるのは「にらみ」というのですね。
しかも海老蔵さんがウマいというより、成田屋さんしかやらないのですね、、、。
勉強不足、大変失礼しました。
それにしても、一度は生で見てみることをオススメいたします。ヤバイ!
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