茅場町にて端唄の会がありました。
端唄というのは小唄の元、江戸後期~末期に大流行りした流行歌だそうです。
戦前は普通に近所から稽古する声や糸(三味線)の音が聞こえてたそうですよ。
『春雨』と『からかさ』という唄を唄いました。
どっちも色恋の唄です。ラブソングですね。
個展前後で半年くらい休んでしまったので秋の唄ではなく『春雨』に。
『からかさ』の詞はこんな感じ。
♪からかさの 骨はばらばら 紙や破れても 離れ離れまいぞえ 千鳥掛
三味線の 糸は切れても 二人が仲は 切れて切れて切れない あの深い仲

裏で鳴り物、、、太鼓や笛などをずっと担当している方々です。
裏にいても正装です。
どの曲にもリハなしで合わせています...すごい。

たった5分の出番なのに平松昭子さんが楽屋を訪ねて来てくれました。
素敵な染め紬を着ていますね。松煙染めだそうです。
私は絞りの単衣。こういう明るいきれいな色はめったに着ませんが、晴れ着なら抵抗がありません。『春雨』なので春な桜の半衿をつけて。

この後、2人の友人達と天ぷら「すず航」さんへ。
こういった邦楽の催し物に来るのは初めてだとのことでしたが
5分の出番ながらもいろいろ楽しんでくれたようで一安心。


他、キスに穴子、かきあげ、など全部サックリ揚がってて美味しかった。

終わったので心おきなく呑んでいます。
前髪がおむすびに貼り付いた海苔みたいになってますね(恥)。要改善。
小唄、端唄は習ってる方が割とご高齢な方々なので私くらいの年齢でも若手のホープです。
でも戦前、、、60年前までは普通に誰もが唄えたのですよね。
すっかり普通の今流れている音楽に慣れてしまった耳には本当に難しく感じます。
音感には自信があるのですが(むしろデッサン力より)
何だかそういうことじゃない不思議な旋律と間...。
そう、「間」がまったくわからない。
婆さんになったころに少しは会得できるかもしれません。
のんびりやります。
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