
こちらは、知人の結婚にあたり、頼まれて描きました夫妻の画の一部です。日本画材を使っています。納期に間に合うかどうか、まったく予想がつかなかったし、梅雨の時期はとにかく絵の具が乾かない。でも大詰めの日は見事に風のある乾燥気味の日でした~!
無事に描き上げたものの、やはり特定の人物を描いて、且つその本人に差し上げるというのは本当に緊張します。が、おかげさまでとっっっても喜んでいただけましたよ!もう本当に嬉しい。かなり嬉しい。同時に肩の荷が降りたのと、ちょっと手を離れて寂しい気分と交錯しています。あ~でも本当によかった。
めでたい画ですから描いてる間は楽しい気分になるよう心掛けました。「幸せになりますように」とか「金運がよくなりますように」とか、純金粉を散らしつつ、そういうポジティブな気を盛込んだつもりです。言霊..言葉に霊が宿るように、画にも某かのものは宿ると思うんですよね。
ちなみにこういった個人の御依頼も承ります。もちろんお代はいただきますが、気持ちを込めて描かせていただきます。
また今日は、頼まれまして、日本画のお教室のモデルをしました。カメラの前と違い、ずっと動かず、同じ姿勢をキープするんです。日頃ゆるいながらも鍛えているので、どうにかなりましたが。初体験ですが楽しかったです。
と、日本画ネタが続いたついでに日本画豆知識:
「日本画」は明治以降に洋画と区別するためについた名称で、もともとはみんな日本画でした。しかも歴史で言えば千数百年!ものすごい長い間、技法も素材も受け継いできてるんですよ、すごい!もともと中国から朝鮮を渡ってやってきたものですが、今や日本でのみ行われる様式だそうで、ここにも日本人のヲタク気質、もとい、職人気質が綿々と続いているのですね。
日本画材はとっても高い。そこが難。紙も高いし。岩絵の具は色によってはものすごく高い。というか基本的に高い。筆も....。でもその長い歴史やら、仕上がりの風合いやら、何にも替え難いものがあり、とっても魅力的です。私は言うまでもなく、浮世絵大好きですが、肉筆画を、より愛しているのです。
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