今宵は靖國神社で開催されている奉納夜桜能を見に行きました。神社などなどに詳しいライターM嬢と着物着て。彼女とは最近よく呑みます。私も神社好きだし、お互い日本酒好き。さらに酒が入った時に熱くなる話題が一緒。
今の時期の靖國神社はお祭り状態。屋台がずら~で、敷物ならべる花見客がいっぱい。

たくさん並べてあったゴザ。みんな陣取りしてありました。

今日は夜は冷えると思ったので、藤鼠色の無地の結城紬。結城は空気を含んで暖かいのです。桜の満開時に桜の帯などは控えるのですが、代わりにそっと衿に桜の刺繍のものをもってきました。帯揚げと帯〆の若菜色で今にも出そうな桜の葉の新芽の色のつもり。帯〆の房は桃色。呉服屋さんが私にと勧めてくれて一目惚れで買った龍の染帯。足元も合わせて龍の鼻緒の草履(楽艸さん)にしています。一杯ひっかけてから、ということで軽く既に呑んでます。

閉門後なので夜桜能のチケットを持ってる人だけ入れるのです。もちろん参拝しました。靖國では参拝客が正しい参拝をしてるので気持ちがいい。

会場の東京最古の木造能楽堂。桜はちょうど満開。左の明かりは火です。

すごい~~。薪能はかがり火を焚く中で演じられますが、これがとてもなんというか
トランス。持っていかれます。時々ブワっと一陣の風が通り、花吹雪が舞います。
能自体は写真撮影禁止。あぁでもやっぱり能は何回見ても沈没してしまいます。む、むずかしいというかよく分からない...。カッコイイのはわかるのですが。
ただ、風を感じ、火を見ながら笛や太鼓の音を聞くと何か身体の奥から、何か呼び覚まされます。野外ならではなのでしょう。でも解説を読んでもそれでもやってることの意味がわからなかった。。。ベンキョウ不足ですね。
あと、すっっっごく寒かった!いや、最初はよかったんだけど、じーっとしてると寒い。おまけに最後の演目がやたら長く我慢大会のような状態に...身体がどんどん冷えきって行き...。
終わってソッコー、ダッシュで神楽坂のよく行く日本酒のお店へゴー。

政治、そして国の話...中国共産党のチベットにおける虐殺から男前の砲丸職人、大江の裁判、、、、などの話と美味しい刺身をツマミに、磯自慢などの酒を楽しみました。あぁ、でも今日はいつもより男の話の割合が高かったかな。家で花見が出来てしまうのですが、やはり1、2度外で花見らしい花見をしておかないと落ち着きません。もう東京の桜は散り初めです。花吹雪の中に自分がいると早く「夜桜お七」をガツンと唄えるようにならねば、と思ってしまいます。能を見たばかりなのに、演歌が頭をよぎるのでした。
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