
現在入浴用(失礼)にしている本です。『使ってみたい武士の日本語』野火迅著。かれこれ江戸エドEDOと言い続け10年経ちましたが、今年は古代史に注目し始めたこともあり江戸熱は平熱になっているのですが。江戸熱にうかされている間に知った言葉ももちろんたくさんあり、フフンと偉そうに福田首相ばりな顔をしたりもしながら読んでたのですが、知らない言葉はまたそれ以上に全然多くて...。面白い!と思った言葉をばいくつか挙げてみますね。
☆「
酒毒に犯される」...ア、アル中のことですって。私のことだ。
☆「夕化粧」...そのまんま夕方にする化粧です。知らなかったわけでもないですが意識もしませんでした。夕方以降、寝る頃までに女は化粧を落とすのが通常ですが、夕方からの化粧、、、「色(エロ)」ですね、まさに。
☆「赤縄」...セキジョー、いわゆる運命の赤い糸、のことなんだけど赤い縄、だって。しかも互いの足が縛られてるそうで。その緊縛っぽい響きがとっても素敵~。
そういえば私の本棚のすぐ手の届くところにいつも
『江戸語の辞典』を置いているのですが、久々に手に取ってみる。こっちは武士に限定してないので、もうなんでもあり!
☆「へたなす」...なすは茄子と書き、瘡毒におかされた女陰...(ひどい)
☆「暗い所」...牢屋
☆「屁放坊主」...へっぴりぼうず、よく放屁する坊主(なぜこれが辞典に載ってるのか不明)
☆「屁放野郎」...へっぴりやろう、放屁するしか能のないやつ
☆「暴食」...ぼうしょく、と読まず「あばれぐい」と読むらしい...かっこいい...
☆「物食い」...好き嫌い無くなんでも食べることを物食いが良い、と言い、老醜の見境無く女に手を出すもののことを言うとのこと
☆「気違水」...キチガイミズ、=酒
とかいろいろもう、婉曲してるかと思えば、かなりの直接表現とかあってその振れ幅が大きく、気持ちが良くて江戸っ子って素敵と改めて思います。そうか、へっぴり腰、って放屁するときの腰のことなのね!!大発見!、って普通知られてることですか???今頃目からウロコですよ。
あぁそれにしても、私が毎日呑んでいたのは
キチガイ水だったのですよ! ちょっと楽しくなりました。
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