何と申したらいいのやら、やっぱり何となく着物着たり
酒呑んだり、美味しいもの食べたり
ということに少し「イイのだろうか...」という気持ちが交じります。
かといってどうにも出来ない自分です。
大なり小なりみんなこういう思いを抱えてることだろうと想像していますが...。
このブログで着物着ました~ってやる意味は何だったっけ?とか考え直したりして。
不景気などもあるし、そもそも着物着る人は多いわけじゃないけど
やっぱりもともとどんな時も着ていた被服で
且つ、それがすごく良く出来てて面白く美しく、芸術でもあったりするので
絶やしたくないなぁという思いがあります。
というか一度絶やしたら多分元には戻れません。
だから普段もこんなに気軽に着られるんだな、と思ってちょっと興味がわいたりしていただければ幸いです。
あ、もちろん日本酒に対しても同様の気持ちでを持って書かせていただいたりしています。

着てると必ず知らないオバちゃんから声をかけられるオバちゃんキラーな雀の紬です。
この日も「粋ねぇ」と声かけられました。モテモテです。
藍川由美さんの公演へ行く時の着物でした。
半衿も帯も着物も全部「雀」さんです。
藍川さんは日本の音楽(西洋音楽をご存知の上で)とはどういうものなのか、だったのかを
ジャンルに(ジャンルって何?となりますが)こだわらず研究されてる歌い手さん、否、声楽家さんです。
私ものんべんだらりと小唄端唄三味線を習っていますが
小唄などで師匠にいつも言われるのが「下に向けて唄いなさい」ということです
上を向いて、たとえばオペラなどのように朗々と唄い
上げるのはNGなんです。
藍川さん曰く、童謡の
「赤とんぼ」は西洋音楽の影響が濃いとのことですが
確かに赤とんぼって上げて唄うんです!
日本の唄、といって必ず挙げられる「赤とんぼ」も既に日本の元々ある音楽からは離れてるなんて
もうびっくりです。
変わるのが良くないとは思わないけど、元々あったものに目を向ける機会は必要だなと思いました。

興奮が覚めやらなかったのでそのまま
CAMARADAで一杯。一杯じゃ済みませんでしたが。

また別の日。
着物は6月から
単衣といって八掛(裏地)の無いものに衣替えするのですが
とても温暖化の流れにこのルールはついていけてません。
そして
節電の夏に着物でも乗り切れるか!今年の着こなしのテーマになりそうです。
だって、着るだけで電気食う必要があるのはイカンですよね。
特に暑がりなので上述の雀さんの紬(袷、裏地付)では汗だくになってしまったのです。
というわけで5月ですが早々に単衣に。
大島紬というサラっとした生地の着物です。泥染なのでちょっと雨に降られても大丈夫。
帯は紫根染め。これもまた大事な伝統技法。

目白の
なるたけさん。
インテリアはカフェのようですが、料理はいたって真面目でオイしいです。
大きさがわからないと思いますがドドーンとローストビーフ。
載せていいのかわからないけど裏メニューです。

これが2皿分です。
ユッケ騒動もあり、というかもう焼肉は胃腸に堪えるアラフォーですが
このローストビーフあれば別に焼肉食べなくてもいいや、と改めて感じました。

鴨。濃厚。
肉尽くし、だったわけじゃなく、刺身もおひたしもそれぞれみんな美味しかったです。
あと、こちらのバーニャカウダはアンチョビじゃなくて
蟹味噌を使っている!
日本酒にぴったりです。
あのソースは持ってかえってチビチビやりたい。
この時のお酒は福島の
千功成。
どれもこれも本当にありがたく
美味しくいただきました。
美味しくいただける幸せも一緒に咀嚼しながら。