昨日の晩、私の金魚を入れてくれた大好きな彫師さんと、代官山の梁で呑んでました。気がつけば朝の3時、私は黒龍を多分5~6合は行ったんだけど、なぜかいつもの記憶喪失にならず、話した内容をほぼ覚えています。なぜかって?
そう、それは延々と富士登山の話をしてたから!!多分同じこと何回も!
だって、彫師さんにちらっと富士山の話を始めたら「いいなあ、うらやましいなぁ」って言うんですもの。調子こいてずっとしゃべっちまいましたよ。
というわけで、下半身の筋肉すべてに痛みがあり、歩行困難な状況ですが、記念すべきフジ登頂を振り返ってみます、ざっくりと。
神道の神様好きの自分としては「参道としての富士山」の話もしたいんですが、次回に別途!
そもそも何で登ろうと思ったかは覚えていません。
シグナルといういつも消防士さんのTシャツを作らせていただいているところの
T君と「登るか!」という話になり、そしたら
全国消防救助技術大会優勝者の方、レスキュー隊の
Mさんに同行してもらえるということになり!楽勝なんじゃないの~?という勘違いをしつつも友達に話したら友達の嫁の
ツの方が行くと言う事になり!というわけで計4人で行く事に!

円陣組んで気合いを入れた直後の登り始め。全然元気。
新宿のL Breathという普段は絶対行かないようなお店でトレッキングシューズもソックスもパンツも買いそろえていますが、あとはフジロックや野外フェスで活躍したサンバイザー(ムダにコーチ)、キヨシロ(うぅ...)野音のタオル、ワコールのCW-Xのサポートタイツ。(スパッツとかレギンスとは言わないらしい)。バックパックは登山用が何となく嫌でANALOG。中にSOYJOYとか、ゴアテックス雨具とかフリースとか水とか入れてます。

私とツが晴れ女ということであんまり心配してなかったけど予想以上の好天。月が美しい。緑が蛍光の黄緑っぽくてとてもきれいだったのは空気がきれいだからでしょうか。

龍の形をした雲を写したつもりが、なんだかただの雲、、、、、。

日が傾いてきました。少しひんやり。

まだ余裕!
なにせこの真ん中のMさん、猛者すぎというか、もうサクサク登っちゃって
忍者ですよっ。しかも山に知り合いだらけ!呑み屋じゃなくて山に!
富士山に3日にいっぺん登ってらっしゃるなんてウソみたいですが本当です。登山競争にも出場される方でレスキュー隊ですからもう私たちは完全におんぶに抱っこ状態だったわけですが、それでも登るのは一応自分自身。ペース配分などきっちり教授していただき、順調に登っておりました。
でもこの岩肌、マジで登るの疲れます。

夕暮れ時、とても澄んだ風景を楽しみつつ。
とまぁ八合目まで何とかたどりつくわけですが、八合目はもう寒いんです。
寒いところでようやく山小屋に到着。呑みたい呑みたいと思ってたのに寒いから呑めないと思いきや、これが!ビールが激ウマ!カレーも超ウマイ!

八合目の鳥居の下から後光?
23時頃到着した八合目の富士山ホテル(Mさんが顔な山小屋)にて3時間ほど仮眠を取りました。
この頃はもうだんだん疲れがたまってきてたし寒いしでだいぶ辛い感じ。
眠れたのか眠れてないのかわからないまま、2時に起床、いざてっぺんへ!

と思いきや、もんのすごい大渋滞!見たところ半分くらい外人に見えるくらい外人率高し。全然進まない、進まないと寒い。。。。というわけでさすがの富士山プロのMさんに導いていただき、他の登山道へ。。。
ここからは写真ナッシング!だって雪は相当残ってて寒いし、真っ暗だし、歩くのが精一杯。何度も心が折れて「やだ、もうやめたい」と何度も何度も思いながらぽつぽつと歩いて登っていました。
でもこの八合目より上でみた星空!サイコー!!!!!
20年前にアメリカで見た星空以来の天の川。さそり座もくっきり。さらには2つ流れ星☆を見ましたよ。願い事?できるわけない!余裕なし!
酸素が薄くなってるので、無理矢理深呼吸しつつ、本当にこれは頂上に向かってるのだろうか?と思いつつもポツリポツリと歩きました。
20年弱前に一度、富士山にチャレンジしていますが、今みたいにネットもなく、情報不足ゆえ、寒さもたいしたことないだろうと甘い装備で登ったせいか、八合目でガクブルでダウン。でもとりあえず八合目を超えたぞ!と言うのがまずここで嬉しかったです。
でも辛かった。
動いてると寒くないけど、疲れる。疲れるから休むと寒い。この繰り返し。
もういやだ、帰る、どうやって?登るしかない、でもいやだ、この繰り返し。
ひたすらひたすら、この道は永遠に終わらないのでは?とか寂しくなりつつ、だんだんと口数も減り、足元の半径30cmだけを見つめながら、ポツポツと歩き続けました....。