先日、以前着付けを教えてくださっていた先生の日舞の発表会があるので行ってきました、浅草公会堂へ。先生の演目は
『鷺娘』。衣装の早替わりなど見所たくさんですが、演じていた先生は本当に大変だったでしょう。素敵でした。
平松昭子さんと。薄灰桜色の塩沢紬の単衣に
椿も乃の帯、非常に佳い着姿ですね!

私は泥大島の単衣で。紫根染の帯です。帯締めの黄色はクラッチバッグの黄色に合わせましたが、さらに後方のデニーズの看板と合わせて平松さんが写真を撮ってくれました。お見事。
日舞を見て胸がいっぱいになった私たちはいわゆる喫茶店(甘味処?)で互いの
刺激ある男の積もる話をたらふくした後、桐生堂という組紐屋さんで組紐など買い、さあ帰ろうかと駅に向かったところ、、、いつもなら素通りしている人力車に乗ろうか!ということになりました。
こ、れ、が!超楽しいんです!
今まで浅草とかで人力車乗りませんかと声をかけられても無視していた自分を猛省です。
車でもバイクでもチャリでもない、独自の乗り心地です。

運転手(?)のお兄さんにはムダな肉はひとつもついてません。
こんな高めの目線でずっと走ります。

うんこビル(失礼)と。夕暮れ時の非常にナイスタイミングな写真になりました。昼間少し汗ばむ陽気になったけど、夕暮れ時の人力車に乗って吹かれる風は最高です。私も平松さんもエステで癒されるなどあり得ない!という体質なのですが
人力車には共に癒されました。
浅草に行ったら試しに乗ってみてください。おすすめです。また乗りたい。
このうんこビル(失礼)なんですが、ゴールデンなウンってことで
金運上昇、これを建ててからのアサヒビールは右肩上がりに、、、と運転手のお兄ちゃんが言ってました。
なので私たちはこの縁起良い写真にも大満足でした。
アサヒビールついでに
中條高徳さんのお話を。。。中條さんとはアサヒビール名誉顧問です。個人的に著書を読んだりして素晴らしい方だと思っています。私は
致知という渋い雑誌を定期購読しているのですが、中條さんは巻頭で執筆していますが、今号では
「公を忘れて個のみにはしる民族に明日はない。」とおっしゃっています。その通りだと思います。
よく個性の尊重といいますが、私にとってはこれはいまや大嫌いな言葉です。最低限やらなくてはいけないことをきちんとこなしてから初めて個性がどうのこうのとかって言えるのではないでしょうか。
そういえばかつて雇っていたアシスタント君の1人が箸の持ち方がひどいなんてもんじゃなかったので「変だね」とそのまま言ったら「個性ですよ」と言い返されたことがありました。ちょっと話はズレたかもですが、個性という都合のいい言葉は気をつけて使わなくてはならないなと思いました。
おっとまた堅い話に、、、
新興住宅地..誰かが作った町などと違い、浅草は町の人で作り上げた町、という印象を持ちました。新しいモノと古いモノ、猥雑なモノ、品格あるモノ、いろいろ混ざってとても楽しい町だなと改めて感じた次第です。また行こう。