いつの間にか7月!!はやっ
というわけで、前々から行きたかった福岡は八女、筑後地域。
久留米絣という織物の産地です。
久留米絣は絹ではなく綿織物。
数万円で買える機械織りのお手頃なものもたくさん出回っておりますが
もちろんハイクラスのものは綿であろうとンン十万円は余裕です。
通好みなものでもありますし、街でもあまり着ている人を見かけません。
でも、ある日お世話になっている呉服屋さんで一反見かけまして、
その未亡人臭といいますか、「昔の良き妻」な雰囲気のただよう反物に一目惚れ。
欲しい欲しい欲しいけど高い、、、でも欲しい、、、
と悶々としていたところに、知人のご家族が織っている!というラッキーな事実を知り
すっ飛んでまいりましたよーー。

ハイクラスバージョンの久留米絣。
藍は天然藍、もちろん手織、しばらくボーっと口を開けて眺めてしまいました。

織っているところをお邪魔しました。
□の羅列、と思うことなかれ、これがもう見てても意味がわからない複雑さ。
機の仕組みもすごいですし、両手両足を駆使した手織りの風景には
とっても静かな、でも緊張感のある空気がずっと流れています。
絵を「描く」のではなく「織る」、それがどんなに大変か、、、
気の遠くなるような地道な作業の連続です。

というわけで!
私も織らせていただきましたよ、ビビりながら。。。。
見てください、見事に柄が壊れました!がああ。
自分は器用だという自負があったのですが見事に崩壊。
教わった通りにトントンやりましたが、どうして柄がズレたのか皆目見当つきません。
しかも写ってませんが、端の方、糸をブチブチブチっと切ってしまっていました。
しかも切れたことにすら気付きません。
細い糸なのでしずかーにプスっと切れていたのです、私の作業が粗雑で!
申し訳ない気持ちでいっぱいです....。

さらには天然発酵本藍染めの現場も見学してまいりました。
この藍甕に何十回と糸をつけて上の写真のような深い藍色が出来上がります。
藍を育てるのも大変、染めるのも大変、ていうか全部大変。
お高いのは当たり前!!!!!という本当に地味で何度もやらなくてはならない作業が続くのです、、、
あ、ちなみに
藍は日本酒で育てるんですってー。
御神酒の意味もあるそうですが、アミノ酸が藍の栄養分になるとのこと。
う〜ん、ますます素敵!

糸を浸けた瞬間はなんだか汚い茶色なんですよ。
でも糸が一本一本空気に触れた瞬間ぱぁああああああっと見事な藍色になるのです。
写真ではうまく撮れませんでしたが感動の瞬間!

30回か40回か何度も染めて色を定着させた糸。
染める度に地面に叩き付けます。

「ほ、欲しい、、、」とジュルジュルしながら眺めているところです。
なかなかこの素晴らしさを伝えるのは難しいですね。
「昔の人が着てたみたいな〜」という雰囲気漂いますし、華やかさもないですし、
万人が「イイ!」というものではないかもしれません。
が!分かる人には分かる!
私は既にどんどん耳年増ならぬ目年増になってしまったので、もう引き下がれません。
そしてこんな風に現場を見てしまったので余計でございます。
美しきかな伝統産業!
がんばって働いて1枚作るぞーーーっと心に誓いましたですよっ。